09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2013.05.15 (Wed)

無敵論法-NOTE

これさー、「命がけで国家を守った英霊に感謝の意を表するのは当然」とおなじく、「愛国の兵士を慰撫してなにが悪い」という「善意」から出た理屈ってことだよねー?




この「(軍の規律を守るために)必要なんやからしゃあないやん」という現実に立脚した合理主義的態度を前にしては、理想主義はどこまでも無力なのだろうと思う。この発言に対する批判の多くが「女性の人権を無視している!」などのクリティカルに相手を切り崩せないような程度のものに留まっているのがその証左だ。原発論争でもそうだが、理想が純化すればするほど(例:原発即時全廃)どこか滑稽になり、最後はかならず現実に押しつぶされる。不毛すぎて悲しい。

もっとも、学者からも政治家からも、あるいは軍部のなかからでさえも「ぜったいに負ける。アホか」という反対の声が上がっていたにもかかわらず、それでもニポンが戦争に突っ走っていった愚の、その原動力はなにかといえば、それもまたこの「しゃあないやん精神」なのだろうけれど。

結局、「(その他よりも)正しく見える」からといって、それでみんながシアワセになるわけではない、ということかな。そもそも、わたしは「必要なんやからしゃあないやん」という理屈が「誰が利益を得て誰が割を食うのか」という肝心の部分をウヤムヤにしてしまうようで、好きではないのだ。


それにしても、この発言に関する Tweet をまとめた Togetter のコメントで、「慰安婦制度は、戦地における強姦行為を防止する役目を担っている」などと、「ポルノが性犯罪を抑制している」とおなじような理屈を並べている人がそれなりにいて笑けた。

そんなわけねーだろ。「要は、ヌイてしまえばおとなしくなるんでしょ?」だなんて、発想として単純すぎるのではないか。

わたしは、人間を強姦に駆り立てるのは「性欲」などではなく、ただ相手を「同類視」しないという「判断」だと考えている。もっとカンタンにいえば「相手を人間だと思っていない」から「強姦できる」。

これは、ペットを家族同然に捉える心理との表裏である。お犬さまやニャンさまを自分(人間)と同等の存在として扱い、その死によってほんとうに傷つき、精神的に立ち直れなくなる人がいる一方で、おなじ人間をそれこそ虫かなにかとおなじくらいの存在としかみなさない人間もいるのだ。

しかもこれは「人格破綻者の異常な認識」というよりは、むしろ「嫌悪感」に近い。例えば「なになにをするヤツは人間的に欠落している」とか「どこどこ国人はニポン人より劣っている」とか、あるいはすぐに相手を「アスペ」や「糖質」などとレッテル張りをするような態度とおなじだ。これくらいのことは Web 世界を探せばいくらでも目にすることができる。

もちろん、これらの文言を書き込む人がどこまで本気なのかはわからない。いや、ほとんどの場合は、ちょっとしたストレスのはけ口くらいのものなのだろう。しかし、この「嫌悪感」というものは、それほどカンタンに人間のココロに宿るのだ。特別なことではない。

さらに言えば、そもそも戦場という環境に置かれること自体が、すでに強姦を誘発する一因になっているとも思える。戦中のニポンで、さんざん敵を「鬼畜米英」と煽っていたことからもわかるように、相手を「同類」だと思っていては、とてもではないが撃ち殺すことなどできない。相手を同類視しないことを強制されるような空気に晒され続ければ、かならず強姦という「判断」を下す人間も出てくるだろう。

というわけで、わたしは慰安婦制度を整えようがなにをしようが、かならず戦地での強姦は起こると確信する。もっともらしい理屈をこねて他人を馬鹿扱いしている連中はどうにかなってしまえば良い。







あと、アベね。

あのロコツな国民栄誉賞といい、国内のバカウヨにアッピールするだけのためにわざわざ近隣諸国にケンカを売るパフォーマンスといい、イヤになっちゃうね。

まあ、自民党が結党以来ずっと抱える、アメリカという「父親」の引いたレールから自由になりたいという切実さは、心情的にわからなくはない。

ただ、それにしたって、なぜ現憲法を「より稚拙なもの」に書き換えようとするのか、まったく理解できない。こうなると、途端に自民党が「父親」に対する劣等感をこじらせただけのバカ息子にしか見えなくなってきて幻滅させられるのだ。自主憲法にさえすればニポンがまともなものに生まれ変わるだなんて、もうただのオカルトでしょ?

だいたい、国民の mind をわざわざ規定しようという「余計なお世話」がいただけない。例えばこれが、戦後もゆうに半世紀を越え、社会がやっと成熟してきたから、憲法をより「放任主義」的な方向に更新するというのならいざしらず、小学校の道徳の時間に垂れ流すようなことを憲法に書き入れようとしているなんて。アホか。

憲法改定を支持しているウヨも、自分たちが馬鹿にされているっていいかげん気づきなよwww



関連記事
03:11  |  +はしがき  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://sorrry.blog.fc2.com/tb.php/839-b91dd629

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |