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2012.06.04 (Mon)

Mere Impressions, Part 3-Free Game (Novel and Others)

黒と白。


* Check this entry out !! *



飛翔のように 第四話
「とるまると」:Novel (Choice)

奇跡
「Papillon De Nuit」:Novel (Choice)

ほしあい。 [ いろいろごめん ]
「Nix*」:Novel

ハローワールド
「EaSt」:Novel

殺人木
「EaSt」:Novel

とあるノベルのレビューサイト
「かめソフト」:Novel

Ghost Write [ いろいろごめん ]
「かめソフト」:Novel

No other life
「観測経路05地点」:Novel

ヒトリ・フタリ
「忍野麗( from ふりーむ!)」:Novel

【寒い】珠玉のショートギャグ20連発~!【だだ滑り】
「雨夜曲切」:Novel

雨のモザイク
「Gliese16」:Novel (Choice)


Ghost Write :: Impression 2.0



More ......



>2012.06.03



Ghost Write :: Impression 2.0
深淵の底の水面 / リスクヘッジされた世界


創作世界というものは、ある意味で「深淵」のようなもので、わたしたちが物語と対峙するとき、深淵の水面は、まるで鏡のようにわたしたち自身を映し出す。

そしてわたしたちは「Snow White」の実母のように鏡に問いただすのだ。鏡はおそらく「真実」を教えてくれるだろう。なぜなら、鏡が映しているのは「わたしなのだから」。

愛も憎しみも、すべては深淵の底に眠っている。わたしたちは、ときたまそれを思い出すに過ぎない。水面を「叩き割る」ことができたら、どんなにスッキリと生きられるだろうか。


最近のテレビでは、例えば、人気の商業施設で行列を成す人々の顔は「どこか霞がかっていて」、その表情すら、満足に知ることはできない。

一般的にこれは「配慮」の結果ということになっているが、要するに、リスクに対して「先回りの自己規制」をしているに過ぎない。ドラマで表示される「注意文」もおなじ。

そして、最近では「都合が悪いもの」「ないことにしたいもの」もまた、意図的にぼかされてしまう。そして、そうすることでむしろ、その存在が違和感として浮き上がってきてしまうのだ。

思えば、創作世界もおなじようなもので、「カミサマ」にとって都合の良いように「モザイク」を入れていると、逆に「隠された部分」にこそ目がいく結果になる。そしてわたしたちは、「ここにない」ものにこそ、なにか意味があるのではないか、と考える。

だがもちろん、それを「実際に」指摘するものはいない。「カミサマ」を否定することばは、わたしたちの世界にはない。わたしたちには、カミサマを称えるか、あるいは沈黙することしか許されていない。結局のところ、それが「正しい」ことなのだから。


つまりはそういうことだ。


前回の補足:01
前回の補足:02




>2012.05.30



No other life
別に「百合」とか興味ないのだけれど。とくにステロタイプまっしぐらなものはな!


もう、どれがなにとか、あまり覚えてもいてないフォルダから、ひさびさに引っ張り出してみた作品。タイトルこそ地味めな印象であるものの、しかし、静かな独白型の文章は、なにか心地良く、すぐに惹きこまれた。

なんというか「ことば遊び」の妙でフックした部分が大きいというか。あまりガツガツしていないクールさが良かった。

ただ、おはなし自体はハイパーにステロタイプな「手垢がつきまくったもの」の再生産、という程度の印象しかなかった。「百合」って、再現芸術的な側面もあるの?

まあ、「百合」のシリアスな部分に焦点を当てた(らしいよ)佳作。です。

[ My Heartbeats:20,000,000,000,000,000 pt. ]




ヒトリ・フタリ
キミがいれば。キミがいなければ。


3日でこれを製作したのなら、万々歳といった出来の良作。マンガの「コマ割り」を思わせる、グラフィカルでテンポの良い画面効果と文章配置は、仕掛けとしてみれば単純なものであっても、この独特な雰囲気をかもし出すことには大きく役立っているといえます。

物語としては「感じろ! それが答えだッ!」といったソウルフルな受け止め方推奨だそうなので、わたしが「どうこう」いうこともないでしょう。とにかく「まず触ってみる」「感じてみる」「考えてみる」ことが重要な作品です。

イラストの雰囲気も「ヘタうまカワイイ」感じで、すばらしいと思いますよ。

[ My Heartbeats:120,000,000,000,000,000 pt. ]




【寒い】珠玉のショートギャグ20連発~!【だだ滑り】
終わりなき「Joy to the world」。


「スベリ」覚悟のドx100 ストレート勝負(矛盾してる?)といった気構えの作品。

ただわたし、お世辞でもなんでもなく、最初から最後まで、とても穏やかなで微笑ましい気持ちでプレイできましたよ。こういう、「しょーもない」ことを、ただただマジメにやりきるのは、とってもすばらしいことだと思います。

「Free Novel Game」で氾濫しがちな「ラブコメ」作品の、冗長で退屈なだけの「掛け合い漫才もどき」に比べれば、ぜんぜんマトモです。精神の気高さでいえば余裕で圧勝ですよ。

ギャグの傾向というか「クセ」というか、そういうものをついつい考えたりとか、まあ、ひとまず横に置いておいて、あたま空っぽにして楽しんでください。実は、投球数はメッチャ多いですからwww

[ My Heartbeats:700,000,000,000,000,000 pt. ]




雨のモザイク
わたしも、この世界のどこかで生きている、ということ。



美しすぎる。素晴らしすぎる。サイコーすぎる。完璧すぎる。感性の磨り減った音楽雑誌みたいな書き方しかできていないけれど、これがわたしの「感想」なんだ! と声帯が八つ裂きれるほどにシャウトしたい。この世界に向かってっ!


まず、わたしはタイルのような、秩序だって規則正しく並んでいるものが好きだ。つまり、フォルダ内の exe Icon の美しさからして、とても期待せずにはいられなかった。しかも、淡い寒色系のイメージカラーがまた、荒んだココロを和ませる。和んで仕方がないよっ! パクりたいくらい好きだよっ!


そしてもちろん、ゲーム画面のアートワークもまた、シンプルでいて、まるで淡く細かく降りしきる「雨」のなかにいるかのような統一感があって素晴らしかった。一部の背景写真の画素がすこし粗めであったけれど、それがなんだっていうんだいっ!?

また、「LiveMaker」のデフォルトの右クリックメニュが、ほんのすこしだけ(どうということはないといえば、そうなるけど)好きではないわたしとしては、その点においても、きちんと統一性がとられていて、細かい部分ではあるが感心させられたのっ!


一方、背景音楽にしても、とても心地よい選曲がされていて、まったく物語への没入度を邪魔しておらず、そのセンスの高さがまたサイコーだった。ちゃっかり Ending ごとに曲が違ったりと、芸が細かいよねっ!


そしてとにかく「Free Novel Game」の最重要項目である「物語」が完璧すぎた。……「これで最後にしたい」が、泣きたくなるほど「完璧すぎる」っ!。

平易でありながら、どこか優しさのにじむ文体。シーンごとの適切な簡潔さ。(製作者の愛情という毒が溢れまくることもないので)嫌味のない登場人物たち。ダラダラせずスパッと潔く叩き斬られた Ending 。

そして、すべての選択肢がそれぞれまったく違う結末へとわたしたちを導くが、しかし、そのすべてを見渡して、はじめて主人公の「ひとつの物語」になる、このムダのない構成。どうですか、この「選択肢」のお手本のような手堅さ。「即死 End」とか、バカバカしく思えてくるでしょう?

すばらしい「読書体験」に読了までの時間は「まったく」関係ない、という事実を立証してくれたこの作品には、感謝してもしきれない。ぜんぶで数時間かかるとか、発想が悪魔的だよっ!


とにかく、推しても推しても推しきっても限りがない(無限大の、さらに先ッ!)この作品。あなたの人生の、大切な思い出としてどうですかいっ! ……だいぶムリした。

[ My Heartbeats:888,888,880,000,000,000,000,000 pt. ]




>2012.05.09



Ghost Write
「NaGISA Children」の猛襲。


すべての要素が高水準でまとまっている作品。ただ、BGM が流しっぱなしになっている場面が多いので、場面や展開の変化に沿って、もっと豊かに演出が行われたほうが、より良くなる気がする。

しかし、文章力は相当に高い。というか、自信がなければ作文の作法について作中で教授する、なんてことはできないだろうし。とにかく文章は読みやすく、また「ゴーストライター業」周りの描写も、無理なくリアリティを感じさせるものになっている。


と、「作品」としての「がわ」の部分は、確かに文句なしである。しかし、「中身」の部分であるところの「物語」は、あまり褒められたものにはなっていない。(※ここからは「個人の感想です」

前に『とあるノベルのレビューサイト』を「パロディでしかない」と書いたが、この作品もまた「どこかで見たような」で埋め尽くされている。どこかで見たような人物、どこかで見たような関係、どこかで見たような町並み、どこかで見たような過去、どこかで見たような感情、どこかで見たような地域の絆、どこかで見たような喫茶店、どこかで見たような「協力者」……。「ゴーストライター」という設定は確かにめずらしいかもしれないが、それ以外はほんとうに退屈なものである(いや、地域のオヤジどもに囲まれてヒロインとの仲を難じられる、という「どこかで見たような」描写には、戦慄に近いものを感じた)。もちろん、それでも、これだけの作品を仕上げることができるのだから、優秀な「パロディ・メイカー」と呼ぶこともできるが、喜べもしないだろう、きっと。


さて、「こういう恋愛もあってもいいよね」という思いを込めて、この作品は作られたそうだが……良いわけねーだろwww どんなに美化しようが、成人男性が女子中学生に手を出したら「インコーですよ(@だめんずうぉ~か~)」www

そもそも、中学生は「真っ直ぐ」であるが高校生はそうではない、という理屈がわからない。世間を見渡してみれば、ムダに世間ズレしている中学生だっているだろうし、逆に 30歳を越えてもまだ、幼稚園児のように見えるひとだっている。そして、誰も彼もが打算で恋愛をしているわけでもない。もちろん、年齢的に「できる恋愛・できない恋愛」があるというのは理解できるが。

要は、中学生が「清純」として許容できるギリギリのライン、というイメージなのだろう。そして「清純」とはなにかといえば、それは「性」とは無縁である(ように装っている)ということである。これは、どことなく「性の匂い」をまとっている「りなちゃん」を、ヒロインである「由華」との対比として配置していることからもわかる。

「性」から切り離されているその一方で、由華には「母性」が与えられている。主人公は、そんな由華の前で自らをさらけ出し、その胸を借りて涙することでふたりの信頼は深まるのだが……なんだろうか、これは。いや別に、「オトコが泣くなんてっ!」「母性『本能』なんて幻想だよっ!」とかいいたいわけではない。

……由華はつまり「父親とは寝ない Mum」ということなのだろうか。「ボクを無条件で受け入れて! (でも SEX を想起させないで)」。この「願望」が矛盾しているように見えるのは、やっぱり相手が「中学生」だからだと思うよ。というか、意識的に「SEX」から目を遠ざけようとしているように見えるけど、そこを通らずに「恋愛」は語れない世のなかになっているでしょう、いまの日本は。

さらに、「町」の人間も由華の母親も、みんな一様に「おめでとう」「娘をよろしく」なんて祝福モードっていうのはさwww いくら「ファンタジィ」のなかの「他人事」だからといって、これはあんまり、なんだかなあだわ。ふたりのためのセカイ。愛はセカイを救う。善き人に幸あれ。御都合主義者の勝利。


それにしても、中学生女子との「対等」な恋愛を夢想している人間もいれば、20 も 30 も年上の男性と結婚できてしまう人間もいる。ほとんど考えもなしにコドモを作る人間もいれば、自分の人生にコドモは必要ないと考えている人間もいる。「恋愛市場」にいつのまにか組み込まれて(自覚の有無を問わず)憎悪をたぎらせている人間もいれば、他人どころか自分さえも愛せない人間もいる。まさに地獄。

そんな「地獄」で這いつくばることしかできない(一部の)人間を慰撫することができるのなら、この作品にも価値があるのかもしれない。もちろん、わたしはそのようには思わないがwww そりゃあ、「大先生」の「パロディ」にしか見えない世界観なら、「大先生」が「純推薦」をつけるのも納得ですよねっ!www




>2012.05.03



殺人木
「殺人鬼」にかけているのだと説明されても、なんだかしっくりこない。


前作と続けて文章を読んで確信したが、やっぱりまわりクドい。なんというか、「外国人のカタコト日本語」を聴いているような気分。こちらが「伝えたいこと」を酌めば良いだけのはなしだが、やっぱりおかしいことには変わりないよ、と。

変に理屈をこねくり回した、小難しさを気取ったような文章よりも、平易で素直な文章のほうが結局はひとのココロに届くのだと思うけど。いくら「1,000 人の人に面白いと感じてもらうのではなく、1人の心を動かす」のが目的だとはいっても、そのひとりが「勘違いバカ」では、虚しいだけではないだろうか。大きなお世話だろうか。


さて、「EaSt」作品のどちらも、「『気付き』によって人生が変わる」物語となっている。『ハローワールド』は「不思議な共鳴反応」によって、『殺人木』は「ある種のショック療法」によって主人公は人生のあり方に「気付き」、自分(の人生)を肯定的に受け入れられるようになる。

もちろん、これはテキトーに書かれた結末などではなく、公式 Blog で高らかに宣言されている「全国に三万人いる自殺者を一人でも減らす」ための必然であることは、疑いようがない。

「イジメ撲滅ノベル」を謳いながら、「金持ちのお嬢の嫉妬からくる嫌がらせ」くらいの描写しかしなかった某作品の「1,000,000 倍」くらい志の高い彼らの作品に、敬意を表したい。

ただ、「うっかり殺されかけて『改心』。やっぱりいのちって大切だよね」という理屈は、「人工中絶のグロ映像だかを見て『改心』。やっぱり(略」と結んでいた、某「三面記事ノベル」のマヌケさと通じるところがあって、ちょっと萎えたけどね。他作品の悪口書いてゴメンね。




とあるノベルのレビューサイト
「正しい! 正しい! まったく正しい世界」のなかで窒息しないためには、他者からの承認が不可欠である……ということを、哀れな「製作者」と「レビュアー」は、その共生関係をもって示してくれているのだ。


優等生的佳作。とはいえ、この作品を手放しで肯定するようなマネはできない立場なのだ、わたしは。もちろん、自らそうなった。

『殺人木』と比べれば、この作品の文章はものすごく平易で素直で読みやすいといえるだろう。が、メインとなる主人公とその友人の掛け合いには軽妙さも洒脱さもなく、ただフツーのやり取りに終始していた感はある。改めて作品紹介を読んだとき、「いちおう、ギャグだったのね」と「気付かされる」程度の内容だったというか。小賢しさがないだけマシだけれど。

というか、「作品のタイトル」といい「友人ふたりの掛け合いで進んでいくスタイル」といい「レビューサイトの『モデル』が、あきらかに『大先生』(ギャー!www)」である(レビューのあるべきすがたっ!)ことといい、この作品は結局、没個性的な「パロディ」の域を出ないのではないか、という気もしてくる。別に悪い部分はないのだが、はたして「君が書くべきもの」だったのか? という疑問は残る、というか。

まあ、「習作」にいろいろ注文をつけてもしかたがないのだけれど。それにしても「習作」って、なかなか便利なことばではないだろうか。「練習中なんで、至らなくてサーセン」ともいえるし、「いやまだ、実力出し切ってないんで」ともいえるし、「新規参入者の創作意欲を蹴り折ってはいけない」という「空気」もあるしなっ!

別に「習作」だろうと「大力作」だろうと、おもしろければ愛されるし、つまらなければ埋もれていくだけだとは思うのだけどさー。まあ、グダグダ書いてて、また「中二脳的潔癖症」とか「賢人気取り」に揶揄されるのもムカツクし、いいよ、もう。とりあえず、「習作」以後の作品も読むわ。


追記:

というか「大先生」、「まさか自分のことが取り上げられるなんてっ! 嬉しいっ!」とかって、いまさら……。腰低いんだか、自己顕示欲強いんだか、いまいち謎……。




>2012.05.02



ハローワールド
なーなー、「電波」と「電気信号」って、いっしょなん?


うん、爽やかで良かったのではないだろうか。わりとテンポ良くはなしが進んでいった感はあるが、仮にシーンを足して物語を膨らませようとすると、堂々巡りで重苦しいだけになってしまうかもしれないし……そう考えると、かなり絶妙なバランスになっている気がする。

ただ、その短さのなかでも「文章のまわりクドさ」と「理屈の上滑り具合」は、すこし気になった。これがもし、主人公の「不器用さ」を印象づけるための演出であったのなら、すばらしいことなのだが、まあ、おそらくそうではないのだろう。

というか、わたしはこの作品からのメッセージを「受け取るべき側」の人間のはずなので、それを否定するということは、自分を偽ることになりかねない。これは一種の「踏み絵」のようなもので、そこがただの「応援系ノベル」との違いかもしれない。そんな印象を持ったのは、わたしくらいのものだろうけどっ。




>2012.05.01



奇跡
他人さまの、「恐怖」の感情に訴えるというのも、なかなかむずかしい。


「ホラー」なんだか「サイコ」なんだか「不条理」なんだか、良く判らない作品。とりあえず、1行目の「狂劇」という単語でズッコケた。怖くないよなー、「狂劇」。

ただ、「童話」が本来持っていたはずの「無教訓」「暴力過多」「ブン投げ」に通じるものは感じられたので、そういうものだと思えば、それで良いのかもしれない。

しかし、最初の選択肢で「中央の道」を選ぼうが選ぶまいが、結局は「左右」でおなじエンドにしか至らないのは、かなりの謎。実は「もうすこし結末を用意する予定だったのをカットした」くらいしか、このムダ選択肢の理由が思いつかないのだが、考えもなしにこうしたなら、ちょっとアレだわな。そっちのほうがホラー?

あと、空気読めなくて申し訳ないが、やっぱりタイトルの意味が判らない。ホラーって実は、雰囲気だけで通用するよなあ。




ほしあい。
「善」という名の病理。または、わたしのココロの奥底を、ひどくかき乱すもの。


はじめに「現実の状況」のはなしをしよう。本編クリア後に解放される「あとがき」を読んではじめて判ることだが、この作品は製作を「予定している」同人シェアノベルの「補足的外伝」として製作されている。そのため、この作品では、多くの謎を「意図的に」残しているそうだ。

だが、Website を覗けば判るが、いまのところ「本編」がアナウンスされている様子はない。というか、すでに「製作日誌」が消滅している。わたしの目には、このサークルが「死んでいる」ようにしか見えないのだが。

要は、あきらかに「順序が逆」ではないか? といいたいのだ。この作品が「本編」発売後の「ファンサービス」「販促物」として世に出されたのなら、別になんの問題も文句もない。しかし、まだ完成するかどうかすら不確かな「本編」にあてこんだ不完全な「外伝」しか残さずに、結局「自然消滅まっしぐら」とは、ずいぶんと無責任なはなしではないだろうか?

これでは、「こんなもの、読むだけ時間のムダ」だと思われてもしかたがない。というか、わたし自身がそう感じた。未読の方には「そういう事情」をはらんだ作品だと認識してもらいたい。


さて、ここでようやく作品の内容についてだが……人生を投げ気味のおもしろ青年が、ある「女性」と必然的に出会い、ふたりで学生時代の「なかよしクラブ」のことを回想するうちに「ある真実」に至る……という、まあ「いつものヤツ」である。

ただし、この主人公は「本編」では「ただのモブ」程度の存在でしかないし、そもそもこの作品で語られることの大部分は「物語世界」のなかでの「事実」というわけ「でもない」らしい。正直、この「後出しジャンケン」的な情報開示は、卑怯過ぎると思うのだが「※個人の感想です」。


物語の後半、「なかよしクラブ」の関係は、些細な「周囲からの悪意」と「行き違い」から不幸な展開を見せるのだが、ここで見られる「優しすぎるが故に道を踏み外してしまう」という「定番」の人間描写は、ほんとどうにかならないだろうか。

ある意味では「人間のか弱さ」を表現しているのかもしれないが、ナルシシズム臭がキツくて嫌いだわ。自分を偽って不幸へ突っ走るようなマネをされても同情などできないし、したくもない。

はっきりいって、悲劇的な結末しかもたらさないのなら、どんな行動や理屈も「最悪」でしかないし、それを礼賛することもまた間違いだと思う。ま、まあ、そんなのどうでも良いけどねっ!


あと、ちょこちょこ誤字脱字があったり、音声関係の不具合っぽい謎のエラーが起こったこともあったが、あまり積極的にサポートをする気もなかった(「Read me」の文体から察するだけで申し訳ないが)ようなので、いたしかたないか。

まあ、とりあえずこの作品、どんなに消化不良であろうと、青臭い「恋愛」さえあれば「すべて OKay」というひとなら楽しめるのではないだろうか。そこだけは唯一、保障できるので。


追記 / 2012.05.16:

うわー、Website がリニューアルしとるー! まあ、この先まだ、どうなるか判らないし……だいじょうぶでしょ? いまはね。でも、「本編」のシェア作品が完成した暁には、土下座だな……。




>2012.04.30



飛翔のように 第四話 (Episode 1 - 4)
まずはなにより「飛翔のように」という日本語表現に引っかかった。なんだ、「飛翔のように」って。「翔ぶが如く」ということだろうか。シバリョータローだろうか。


時は近未来。現実世界と仮想世界がボーダレスに混在する社会でのおはなし。……なにか、似たような設定のアニメがちょっとむかしにあったような気がするが、それほど詳しくはないので、まあ良いか。

製作者である「リル」さん自身が「説明しづらい」というように、パッと見ですぐに理解できるような世界設定にはなってはいない。が、これでまた長々と説明されても萎えるだけかもしれないので、これはこれで良い気がする。とりあえず「もしも、リアル世界が MMO RPG の世界と地続きになったら」といった「もしもシリ-ズ」のはなしだとでも思っていただきたい。


立ち絵はすべて「リル」さんオリジナルのものである。まあ、「Free Novel Game」ではままある、「どうにも詰めの甘い」画風ではあるが、そこを気にしていては、真に「Free Novel Game」を愉しむことはできない。「Free Novel Game」は「画が下手なのがデフォルト。上手いものは、ただのラッキー」である。たったいま思いついた。

というか、むしろこの「田舎の中学ではまあまあカワイイ女子」のような、とても洗練されているとはいえないが優しげな雰囲気が、登場人物のひとりである「誠」の変態的な言動を、うまく中和しているようにも思える。超絶に描き込まれた美麗 CG でおなじことをやったら、ちょっと重過ぎるかもしれない。

それよりも、気になるのは「背景」である。「CG の背景」は、需要と供給のバランスが完全に「狂っている」、なんとも不幸な状況にあるのでしかたがないことだが、さすがにこれだけさまざまな作品でおなじ背景を見続けると、飽きてしまう。そもそも、ひとむかし以上前の画風なので、美しくもないし。どれがどうとは書かないが。


文章は「上手い」とはいえないし、誤字脱字も多い。ただ、主人公である「きりゅう」が素直な性格をしているので、読むのはそれほど苦ではなかった。もしこれが「あたまの良い風」な小賢しい文体であったなら、きっと嫌いになっていた。

ただ、「タイトル画面でボタンからロードしようとするとエラーを吐く」という単純過ぎるミスを放置しているのは、まったく宜しくない。これはテストプレイ以前の、スクリプト記述の練習中をしている段階で処理しておくべき問題だろう。

使用ツールに搭載された最低限の機能を揃えておく、というのは、作品に触れてくれるプレイヤーに対しての「礼儀」として、当然クリアしておかなければならないハードルではないだろうか。製作者がツールに不慣れだのなんだのという一方的な「釈明」を、プレイヤーが聞き入れくれる保証も、そうすべき理由もないのだから、きちんと物事をかたちにする「姿勢」くらいは見せてほしい。


この作品、いまのところは未知数ではあるが、もしかしたら後半になって「化ける」かもしれないので、追いかけてみても良いかもしれない。



・まったく関係のない追記:

登場人物のひとりである「ふぇみ」ちゃんは、ウィルスとの戦闘時にゴスっぽいフォームに「変身」する。

これを見てふと思ったのだが、いま現在の創作物でゴスを着せられるようなキャラクタ造形をした登場人物(すごいおおざっぱにいえば、ダウナーな性格をしたミステリアスなオンナノコ)って、ゴスが定着する以前(90年代くらいのアニメとかマンガとか)には、どういう格好をしていたのだっけ?

なんだか、「ゴシックファッション(すみません、あまり詳しくもないのでボンヤリしていますが)」という「アイコン」がすばらしく便利なので、そちらにぜんぶ持っていかれたような気がするのだが、だれか、そこのところに詳しいひとはいませんか?


(2012.04.30 - 2012.06.03)



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00:20  |  +ちらし のうら かんそうぶん  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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 |  2012.05.10(木) 20:28 |  |  【編集】

管理人は感想と称して作品を貶めているようにしか思えないんですが
逆に管理人がオススメする作品はどんなものがありますか?
 |  2012.05.20(日) 22:50 | URL |  【編集】

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