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2014.06.21 (Sat)

すでに 十年前の作品 だという事実 に目眩-Free Novel Games

ひさしぶりに『3年B組 金八先生 完全版 (PS2)』を通しでプレイした。

当然、同名ドラマを原作としているのだが、これでも「サウンドノベル」シリーズの正当な系譜のなかにある作品である。



病気療養中の坂本金八 (とはいえ、アドバイザー的役割で本人も登場する) の代理として教職に復帰した主人公が、3-B の生徒たちが巻き起こす事件に体当たりでぶつかって解決していく……というのがこのゲームのあらすじである。

内容的には、いわゆるクリッカブルマップからロケーションに入ることで発生する会話イベントによって物語を進めていくことになる。ここで重要になるのが「カード」の存在である。

この「カード」には、会話の流れのなかで現れたエピソードに関するキーワードが記されている。このキーワードを生徒やほかの教師に提示することでリアクションを引き出し、そのなかでまた新たなカードを手に入れる……という繰り返しによって事件の解決を目指すことになる。

要するにこの「カード」は、ほかのノベルゲームでいうところの選択肢であり、それと同時に、プレイヤーの選択を暗に補助するヒントでもあるわけである。(その状況でどの「カード」が必要とされているのかは、キーワードから推測するのがいちばんなのだ)


プレイヤーが能動的に働きかけなければ物語が進行しないとはいえ、むかしの ADV にあったような「総当り式」の煩わしさなどはない。

基本的には、そのエピソードの中心となる生徒を追いかけていれば良く、また、重要なイベント (エピソード解決に不可欠なイベントのタイミングが訪れると警告シグナルが点るので見逃すことはない) は失敗すれば即バッドエンドなので、ほとんど一本道のようなもの。(真の結末を狙うとき以外は) 難易度などほとんどないようなレベルである。

どちらかといえば攻略よりも、「『金八』世界のなかの登場人物となって楽しむ」ことに重点を置いている作品だといえる。


ただ、わたしの現在的な嗜好からすると、すこし残念に感じる部分もある。

この作品の 3-B は、ぜんぶで二十人いるわけだが、ひとつのエピソードでクローズアップされるのはせいぜい二、三人である。ただ当然、それらの生徒だけではクリッカブルマップ上が寂しい印象になってしまうので、エピソードにそれほど関係のない生徒も登場することになる。

さて、エピソードに関連するイベントではない「通常会話」では、かならず最初に「カード」を提示して相手のリアクションを待つわけだが、エピソードの内容に関わっていない (脇役に回っている) 生徒は、基本、「カード」の内容に興味を示してくれず、ほとんどの場合は素っ気ない態度しか取ってくれないのである。

もちろん、容量的に余計なものはあまり入れられないのだろうということはカンタンに推測できはするのだが、会話によって物語が進行していくゲームで、雑談的な遊びのヴァリエーションが少ないというのは、けっこう寂しいものである。


このゲームへの没入度をいささか殺ぐ仕様に歯噛みしたところで、選択肢があっても、結局は「小説的な一方通行の物語」という作品が多い Free Novel Game において、「会話のキャッチボールの面白さ」に特化した作品があっても良いな、と考えたりした。

ゲーム的な面白さって、設定された Game Over の条件に挑んでいく (一見、読み進めているだけに思えるノベルゲームであっても、「複数エンド」の存在は、明らかに Game Over の重力下にある概念であるといえる) ようなものだけではなく、例えば『どうぶつの森』のような「作品そのものを楽しむ」ことが目的であるものもあるわけだ。

そういった作品だってあっても良いと思うのだけれど、小説的娯楽が下地となっている (と信じられている) Free Novel Game のなかで受け入れられるものなのかどうかがわからない。



とりあえず、沢城みゆきさんが物語上のキーパーソンとなる生徒を演じていたのを思い出してビックリしたラブ! 『レディ』でラブラがレギュラーを外れても、それでも三役こなしている沢城さん。スゴイね!



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03:15  |  +はしがき  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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